透明で、堅牢性に優れるガラスは、建物、電車、バス、蛍光灯、家電製品、スマートフォンなどに広く利用されており、わたしたちの生活に欠かせないものです。
また、奈良県の東大寺にある正倉院の宝庫には、奈良時代(8世紀)のガラス製品が保管されています。「瑠璃の杯」と呼ばれる宝物は、ペルシア製といわれており、カタチ、大きさ、色を自由に選択でき、見た目が美しく、高級感のあるガラスが古代から珍重されていたことがわかります。
奥野製薬工業は、ワイングラス、飲料びん、ガラスタンブラー、化粧びん、香水びんなどを彩るための装飾用ガラスエナメル(商品名:ガラスカラー)を国内で唯一供給しています。
ガラスカラーは特殊なインキで、ガラス上に直接印刷して、高温(630~640℃)で焼き付けて使用します。厳しい環境下においても剥がれないため、装飾以外にも、自動車のフロントガラス・リアガラスや電子レンジのパネル部、医療用アンプル、哺乳びんなどにも広くお使いいただいています。
ガラスの原料となるシリカは、天然素材で、地球の地殻と同じ成分です。また、ガラスは溶出や吸着を起こさず、
腐食しない物質なので、複雑な工程なく無駄なくリサイクルできます。
奥野製薬工業は、ガラスはSDGsに貢献する物質であると考えて、製品の魅力を最大限に引き出すデザインつくりのお手伝いをします。
ガラスカラーは無機物で、アルカリ洗浄、傷に強いため、ロゴ、文字、目盛りの剥がれを防止できます。
飲料びん向けに、マットで高級な質感が得られる製品も多数取り揃えております。
有機物を用いたインクから無機物からなるガラスカラーに変更することで、塗膜の強度、耐摩耗性、耐候性を向上させることができます。
マットな質感の得られる和紙調のデザインも人気です。
建物の外装内面、内装用間仕切りガラス、バス・シャワールーム用ガラス、ショーケース、
電子レンジや冷蔵庫の全面パネルなどに多数の実績があります。
長期使用に耐える耐候性、耐摩耗性を兼ね備えています。
ご希望の色・デザインをもとに色調や質感を打ち合わせ
ガラス粉末、顔料(着色剤)、ビヒクル(ガラス粉末と着色剤をペーストにする有機物)を選定
ペースト状のガラスを印刷して焼き付け
完成したサンプルの色調や質感を評価し、色合わせを行う
量産を視野に入れて、実際のライン・品物で試作を行う
迅速に製品を供給し、量産までフルサポートいたします