アルミニウム合金を硫酸浴中で電解し、陽極酸化処理すると、アルミニウムの表面に微細孔を持つ酸化皮膜が形成されます。その皮膜は、無色透明で、耐食性、耐摩耗性にすぐれ、高硬度を示します。また、微細孔に染料を浸透・吸着させることで、アルミニウムを着色して装飾性、デザイン性、意匠性を高めることができます。この技術は、家庭用品、カメラ部品、スマートフォンに代表されるモバイル機器などに広く採用されています。TAC染料は、アルミニウムの陽極酸化皮膜を染色するために開発した水溶性染料です。
TAC染料を溶解した染色液にアルミニウムを浸漬すると、微細孔に染料が浸透・吸着して鮮やかな発色が得られます。当社は、染色後に染料を孔内に定着させる封孔剤もニッケル含有品からニッケルフリー品まで各種取り揃えております。
当社TAC染料は、35色の基本色から成り立っています。基本色だけでなく、数種類の色を組み合わせることでカスタムメイドな色づくりが可能です。また、染料を選定する際には量産を見すえて、量産時に色調が安定しやすいカラーとプロセスを選定いたします。
当社は、アルミニウムのプロとして、アルミニウムの前処理剤から後処理剤まで、アルミの質感改良も含めてアルミニウムの表面処理をトータルプロデュースいたします。