メタリックで、高級感のあるプラスチックめっきは、自動車、バイク、家電製品、キッチンや浴室などのインテリア用品のデザイン性の向上に広く採用されている表面処理技術です。
プラスチックめっきでは、ABSやPC/ABSなどのプラスチック(樹脂)に対して、脱脂、エッチング、中和、触媒付与、活性化、無電解めっきの前処理を施してから、銅/ニッケル/クロム電気めっきを行います。従来プロセスでは、エッチング工程でクロム酸が使用されていましたが、REACH規則では人体や環境への影響から使用が制限されています。
「トップゼクロムPLUSプロセス」は、エッチングにクロム酸を使用せず、またパラジウムの代わりに、銀を触媒として使用します。
エッチングと触媒付与を同時に行うことも特長であり、従来プロセスと比較して、工程数を17工程から5工程に短縮しました。カーボンニュートラルの要求に対して、生産現場のエネルギー削減、水洗水使用量の削減を達成します。
このため、SDGsに貢献するめっきプロセスとして、第34回中小企業優秀新技術・新製品賞において優秀賞を受賞しました。