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技術資料

フードテクノフォーカス

第13号 2009.5

●レスベラトロールの細胞機能及び細胞老化の改善効果

甲子園大学栄養学部細胞生物学研究室
塩崎 元子、竹内 翔一、早川 直哉、後藤 隆洋

赤ワインに豊富なポリフェノールであるレスベラトロールの神経様培養細胞のPC12細胞及び神経系の老化促進マウスであるSAMP10の肝細胞と神経細胞における影響について、免疫組織/細胞化学的、微細形態学的及生化学的に解析した。PC12細胞の未分化のものと短期間NGF処理で分化させた細胞で、レスベラトロール処理は未分化PC12細胞には障害的に作用したが、分化PC12細胞に対しては神経突起伸展作用があり、神経成長因子様作用を示した。SAMP10の肝臓においてレスベラトロール処理は肝細胞の脂肪滴を減少させ、クッパー細胞を活性化させた。肝細胞発現蛋白質で、レスベラトロールは細胞機能促進に関与するものはその発現を増加させ、細胞機能低下に関係するものは減少させた。同様にSAMP10の中枢神経系においては、レスベラトロールは神経老化マーカーのリポフスチン顆粒の出現頻度を減少させ、神経機能の活性化と関連する蛋白質はその発現を増加させ、老化/神経変性疾患で増加する蛋白質は減少させた。以上より、レスベラトロールは腫瘍性の細胞には障害的に、正常の分化した細胞には保護的に作用し、その老化や変性から守る働きをもつと結論される。

●焙煎米糠抽出物・焙煎大豆抽出物の抗酸化性について

総合技術研究所 和田 清孝

活性酸素は体内に侵入した菌を殺すために白血球(特に好中球)より産出される。その量が過剰な場合、細胞を傷つける。また、脂肪を酸化し過酸化脂質を作り、血管系の障害の原因となる。 それ以外の活性酸素発生の要因として、ストレス、飲酒、タバコ等が挙げられる。?これらの活性酸素にはスーパーオキシド、過酸化水素、水酸ラジカルがあり、また、紫外線を浴びた場合にも皮下組織にある酸素が一重項酸素という活性酸素に変化し、それがシミ、しわの原因となる。 弊社製品デスミー(焙煎米糠抽出物・焙煎大豆抽出物)はこれらに対して有効な除去剤である。化学的に作り出した活性酸素を除去するだけでなく、ストレスを与えたラットによる生体においても実証を行なった。これらの結果について詳細を紹介する。

●油脂改質タンパクの特性と食品への応用

総合技術研究所 金子 純香

食品業界では消費者の様々なニーズに対応しながら、製品開発が行われ、新しい市場が開拓されている。製菓・製パン関連でも同様に、その季節や時代のトレンドを作りながら、新しい製品が開発されている。食品へおいしさを付与することができ、その品質を保持する事が可能な素材開発の要望は年々高まっている。 当社では、素材としてグルテン(小麦タンパク)に着目し、様々な処理方法で素材の改良を試みてきた。その中で、油脂によりグルテンを改良する事で、新しい機能性が付与される事を見出し、食感改良や物性改良に利用できる素材として検討した。 本稿では、製菓・製パン関連食品で新しい機能性を示す素材としての油脂改質タンパクと、それを配合した製菓向け素材「プロフェクトCG」の効果について紹介する。

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